新着記事:自助グループのメリット・デメリット

自助グループに参加するのはある程度回復してから?デメリットやメリットなど。

こんにちは、「私がセックス依存症を克服するまで」ブログ管理人《えりこ》です。

 

私がこのブログを書き始めるにあたって、セックス依存症(性依存症/恋愛依存症)の克服方法について色々と調べなした。そこで「自助グループ(セルフヘルプグループ)」という言葉を知りました。

 

「当事者同士の集まり」とのことですが、未知の世界すぎてなんだか怖い…と思いました。私も当事者なのにへんですよね。でも当事者の私ですらそんなことを感じてしまうのですから、ほかの人はもっと不安なのではないかな…そんなことも思いました。

 

そんなことを考えていたとき、会員限定記事経由で「いま自助グループに通っています」という方のお話をしていただきました。せっかくですのでそこでうかがったお話と、私が調べてみたことをご紹介したいと思います。

 

今日は、「セックス依存症(性依存症)に自助グループってどうなの?効果的な活用法はあるの?デメリットは?」ということをお話ししていきます。

 

自助グループとは?セックス依存症(性依存症)のもあるの?

先ほどもカンタンに触れましたが、自助グループとは「当事者同士の集まり」です。

 

依存症の自助グループで有名なものはアルコール依存症や薬物依存症ですが、性依存症(セックス依存症)や恋愛依存症のための自助グループというものもあります

 

参考 セクサホーリクスアノニマスの目的SA -JAPAN 無名の性依存症者の集まり

 

参考 セクシュアル•コンパルシブズ・アノニマスとはSCA–JAPAN 無名の性的強迫症者の集まり 参考 ラブアディクツアノニマスとはLAA -恋愛依存症者の自助グループ

また、性依存症の自助グループには、「家族のための集まり」というのもあります。

参考 エサノンとはS<b>-</b>Anon(エサノン)

 

自助グループは、「きちんと運営されていればハッキリとした効果がある」と言われています。性依存症に治療に力を入れている病院「榎本クリニック」も、自助グループへの参加を推しているようです。

 

いま一度、メリットとデメリットを整理したいと思います。

 

良い点(メリット)

・同じ経験をした人に影響されて「自分の居場所」を感じられる

 

・きちんと運営されているグループは効果が認められている

やはり、「同じような体験で苦しんでいた人の克服エピソード」というのは力強いと思います。【行ってもイイ精神科、ダメな精神科】という本で、都内23区の精神科をレビューしたひろ新子さんも、ある精神科の感想にこんなことを書かれています。

 

 

65年もいわゆるアウトサイダーとして生きてきた変なおばさんの生き様など、この小娘にはわかりようもないだろうと思って、ごく一般的なインテーク面接を受け入れ、私の方から終わらせる形になりました。(P191)

 

育ちが良くて、品が良くて、おそらくお金の心配なんか一度もしたことがないと思われる、目の前のピカピカ革靴の先生を挑発したくなったのかもしれません。あんた、お金の苦労したことないでしょ。本当に貧乏人の気持ちがわかるのかと。(P.234)

 

 

後者の精神科については、ひろさんは割と良い評価をしていらっしゃるので「これが悪い」というハナシではありません。

 

ただ、私たちは自分が思っている以上に「接している人」のことを見ているし、そこからたくさんの影響を受けています。それによってこちらの気持ちの変化が変わってくる…というのはよくある話です。

 

その点自助グループは、専門家こそいなくても「自分と同じような苦しみを感じている人たち」「それを克服してきた百戦練磨の先輩」には困らないのです。そこから受ける影響は計り知れないと思います。

 

問題点(デメリット)

・他の参加者さんの体験談が重く感じる時がある

 

・「聞きっぱなし」「喋りっぱなし」が原則なので、それに手応えを感じない人もいる

 

・宗教観(神的な価値観によっては合わない)

自助グループについて調べようと思ったら、某匿名掲示板にスレッドがあることを発見しました。どんなことが書かれているのか見てみると、どうも「アメリカ文化の自助グループなんて日本人には効果ない」「ミーティングが終わった後、別の参加者に心ない言葉をかけられた」などといったことが書かれていました。

 

ナルホド、たしかに「アメリカ文化の宗教背景から生まれた自助グループだから日本人には効かない」というのも、一理あるだとうなと思いました。

 

自助グループでは以下のようなことを掲げてミーティングを行うそうです。日本人には無神論的価値観の方も多いですから、こういった考えが受け入れられない方も少なくないのかなと思いました。

 

一度読んでみて「これは私にはどうしても受け入れられない」という方は、自助グループ系統への参加は控えた方が良いのかもしれません。

参考 12のステップSA -JAPAN 無名の性依存症者の集まり

 

また、「ミーティング後の他の参加者から心ないことを言われた」に関しては、単純に感心(?)してしまいました。確かにミーティング中はルールがあっても、その時間が終われば守る必要はないわけで…。

 

これに関しては、「参加にふさわしい時期」と合わせてお話ししていきたいと思います。

駆け込み寺的使用はNGー効果的なタイミングは「社会復帰が見えてから」

 

そもそも自助グループとは本来、「治療の後期になって社会復帰が見えた人がつながるもの」だそうです。

 

まずは専門家のカウンセリングを受けるなどしてある程度自分を守る力が養われてから…そこに気をつけないと、さっき言ったような「他の参加者の言葉に傷ついてしまう」または「他のメンバーの語る話が重くのしかかってしまう」ということが起こりやすくなります。

 

これについては私も思いあたることがあります。疲れ切った状態では、たとえ「回復した人のストーリー」でも「それはあなたが恵まれてたからでしょ」といった気分になってかえって自分に自信がなくなってしまいます。

 

ましてや渦中の方の辛い状況も「聞きっぱなし」となると、やっぱり引っ張られてしまうのではないかなと思います。

 

ですから「とにかく参加すればどうにかなる」とは期待せずに、「調子いい時増えてきたな。やたらめったら苦しいってワケでもないしな。でもたまに落ちる気もするな。どしたらいいんかな」くらいの時の参加にするのが良いかと思われます。

 

 そのほかの心配なこと「喜んでる人もいるのでは?」

もしかしたら「性的な問題を抱えている人の話を聞いて喜んでいる人もいるのでは?」という心配を抱かれる方もいるかもしれません。これは他の依存症グループではなくて性依存症自助グループの独特のお悩みかと思います。

 

これについては、私にメールをくださったある参加者さんからのお答えを参考にしたいと思います。

基本は回復したくて参加している人がほとんどです。世の中そんな暇人ばかりではないと思うので、楽しむ目的で参加している人はそういないと感じます。

もちろん参加するグループやタイミング、地域によって違うとは思いますが、確かにそういった楽しみをするならもっと手軽で刺激的な方法が他にもあるかと思いますので、あまり悩み過ぎない方がいいのだろうなと思います。

 

自助グループでなくても、居場所や自己効力感を感じられればOKかも

 

わたし自身はこういったグループには参加しませんでした。ただ、自分の回復期には確かに「自分の居場所を感じられる共同体」につながりましたし、そういうところで充分に人の話を聞いたり人に自分の気持ちを話したりする時間を持ちました。

 

これが「自助グループへの参加」と同じ意味を持ったのかなと思います。「私がつながった共同体」について、もし興味のある方がいらっしゃればこちらの会員限定記事にご登録ください。

 

私は今も通い続けていますので、お近くの方だとお会いできるやもしれません。

 

さいごに

自助グループのことをあらためて調べてみて、私個人は「好ましい活動」と感じました。

 

というのも、自助グループというのは、「依存症からの回復」というゴールがどこなのかわからないような苦しみの中にいる人たちが「祈りにも似た気持ちで支え合う集まりだと感じたからです。

 

祈りで支え合うというのは、「わかりやすい成功」や「わかりやすい幸せ」を求めている感覚とはまた違います。この世界にあって、依存の症状以外にもたくさん困ったことやつらいことがあって、そんななかで「生きる」ことそのものを肯定しあい「なんとかやっていきましょう」といった感じを支え合う…そんな共同体なのではないかなと思うのです。

 

私はそういうのが好きです。私は虚しいセックスから回復しましたが、だからといって「ハッピー100%」なわけではありません。

 

仕事の悩み、生活の悩み、お金の悩み、いろいろあります。そんななかで「それでもやっていこう」と感じられる…それくらいの充実感こそがリアルで、それくらいの充実感こそが尊くて、それくらいの充実感を支え合う居場所がある。それはとても大切なことだと思うのです。

 

【他にもこんなブログがあります】

依存症 適応障害 状態仕事のミスを同僚になすりつけた等の記憶。適応障害に隠れていた依存とその対処法 ハゲになってうつが治った話し 依存症 カウンセラー・コーチの選び方性依存症を病院に頼らず克服した方法その①野良コーチ達とアドラー心理学

 

【このブログを書くために参考にした本】


依存症のすべて 「やめられない気持ち」はどこから来る? (こころライブラリー)


行ってもイイ精神科、ダメな精神科