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セックス依存症と性依存症の違いは?病気なの?定義を元当事者が調べた

こんにちは、「私がセックス依存症を克服するまで」管理人《えりこ》です。

当サイトでは、20代前半のころセックス依存症(性依存症)のような状態になった管理人がそこから脱出した経験をつづっています。

 

どんな状態だったかはこちらの記事にて詳しく書いてますので、興味のある方はご覧ください。

病院でもスルーされたセックス依存症。克服の道のりをお話します。

今日は「セックス依存症と性依存症って違うの?病気と呼べるの?定義は?」ということを私なりに調べた結果と、このブログではどういった方に向けて発信しているかをお伝えしていきます。お付き合いいただけたらと思います。

同じ状態を指していることがほとんど。ただし

 

結論からお伝えさせていただくと「セックス依存症と性依存症」は同じものです。しかし、「病気と呼ばれるかどうか」は状態によって変わってくるようです。

 

そもそも「セックス依存症・性依存症」とはどんな状態を指すのでしょうか。定義について書いているクリニックのHPを参照します。

 

「大量の時間を、性的な空想や活動に費やした。そしてそれに罪悪感や自己嫌悪を感じている」(参照:ゆうメンタルクリニックHP

 

「反復する性的逸脱行動がある」 

「①被害者が存在し犯罪化するタイプと,②被害者はいないが強迫的性行動がコントロールできず,社会生活が破綻するタイプと大きく分けて2つあります。②には女性当事者も含まれます。」(参照:榎本クリニックHP)

 

つまり、セックス依存症/性依存症の定義は

性行為に関係することで日常に支障がある・家族に迷惑をかけている・罪悪感を感じる

ということのようです。ただ、細かくみていくとさらに2種類のタイプに分けられることがわかります。当サイトの方向性も含めて、もう少しまとめていきたいと思います。

 

「セックス依存/性依存」は『人依存』と『行為依存』にまたがる

そもそも【依存】は大きく分けて『人』『モノ』『行為』の3つに分けられます。

(参考資料:「よくわかる依存症」榎本稔著)

 

このうち、セックス依存症/性依存症は「人依存」「行為依存」にまたがります。

(※この図では「自慰」が含まれていませんが、おそらく「行為依存」に当てはまるのではないかなと思います)

 

①被害者が存在し犯罪化するタイプは「行為依存」…痴漢、盗撮、露出、強姦、小児性愛などがコントロールできない。2013年以降、パラフィリア障害群を含む場合は病気として取り扱われる可能性アリ

 

②被害者はいないが強迫的性行動がコントロールできず社会生活が破綻するタイプは「人依存」…心の虚しさから不特定多数の人との性行為に及んでしまう。リストカットや摂食障害と併発しているケースもある。これそのものは病気として取り扱われないが、うつやそのほか精神疾患が隠れている可能性アリ

 

というように、「どんなタイプか」によって病気として扱われるかどうかも微妙に変わってくるようです。

 

私自身は②「人依存的性依存症」タイプになると思います。どうりで病院に行ったときも先生にはっきりと判断されなかったわけです。

 

ちょうど精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)でも①「行為依存的な性依存症」が病気にカテゴライズされきっていない時期でしたし、②「人依存的な性依存症」はそもそも病気とは診断されないものだったようです。

 

このブログでは「人依存」の方への発信をメインに

当サイトでは、どちらかというと②被害者はいないが強迫的性行動がコントロールできず,社会生活が破綻する「人依存」タイプの方に向けた発信が多くなると思います。

また、そのご家族に向けても発信して行くつもりです。

「セックス」「男性」「恋愛」「自慰」への依存、それにともなう「心の虚しさ」を抱えている方に読んでいただけるといいのかなと思います。

 

ここまでの解説でも、自分の現状がよくわからない方もいらっしゃると思いますので、チェックリストをご紹介します。

 

参考 20の質問無名の性依存症者の集まりHP

↑自助グループ(当事者グループ)のHPです。ちょっと硬い日本語で、分かりづらいのが難点です。

参考 性依存症チェックリストトゥルーリソース

↑カウンセリングオフィスのHPです。チェック式で優しい日本語なので、分かりやすいです。

 

ご自身の状態が「①痴漢、盗撮、露出、強姦、小児性愛などがコントロールできない」方や「明らかに自分でコントロール不可能」「とてつもなく周りに被害をおよぼしている」という方は、専門家に頼ってみてほしいと思います。

 

克服方法はあるけど、原因は複雑に絡み合っているから。そんなときに見て欲しい

 

ということで、このサイトでは「虚しさからセックスに頼ってしまう。自慰に時間を費やしてしまって自己嫌悪」という方に向けています。

 

「まず何からしたらいいの?」をちょっとクリアにするお手伝いができたらいいなと思っています。

▼信じてみた心理学のお話し

心理学その1:私は主人公だ 依存症 適応障害 状態 仕事のミスを同僚になすりつけた等の記憶。適応障害に隠れていた依存とその対処法 ハゲになってうつが治った話し

▼環境を変えたい人へ

良い精神科ダメな精神科見分け方 「ヘンだな」と思ったら精神科に行こう。依存の裏には病気が潜んでいるかもしれないから

▼性感染症検査は大丈夫?

HIV エイズ 性感染症 検査 在宅検査 HIV感染の可能性。性感染症無料検査を受けた時の話と、家で検査を受ける方法。 子宮頸がん。性行為感染症が怖いのはパートナーシップを壊してしまうから

まとめ

ということで、今日は

セックス依存と性依存症は同カテゴリに扱われているけど厳密には違う。このサイトでは『セックス』『恋愛』『男性』『自慰』へ依存していて苦しんでいる人への発信がメインになる

というお話しでした。

 

変えられるものを変える勇気が、変えられないものを受け入れる冷静さが、そして両者を識別する知恵が私たちに与えられますように。

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【このブログを書くために参考にした本】


よくわかる 依存症


どこからが心の病ですか? (ちくまプリマー新書)


それは「うつ」ではない どんな悲しみも「うつ」にされてしまう理由